ホリスティック栄養学とストレスケア

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ストレスってなに?ストレス対策におすすめの栄養素と日課

ストレスをケアして健康的に

ストレスをケアして健康的に

現代人にストレスはつきものですが、近年の日本では、震災や台風などの天災でも、多くの人々がストレスを受けているように思います。

ストレスとは何か、ストレスがカラダに与える影響のメカニズムを知って、ストレスに打ち勝つ方法を学びましょう!

 ストレスの影響はカラダにも心にもあらわれる

ストレスとは外部からのさまざまな刺激が負担となって心やカラダにあらわれる変化をいいます。

ストレスの原因となる要素のことをストレッサーといいますが、不安・恐怖・緊張などの社会的なもの、騒音や寒暑などの物理的なもの、餓え・感染・睡眠不足など生物的なもの、薬物など化学物質による化学的なものなどに分類されています。

東日本大震災のときのような地震の揺れや原発の放射能洩れは典型的なストレッサーですし、放射線そのものもストレッサー。もっと日常的なケースでは、職場などでの人間関係のトラブル、寝不足、働き過ぎ、心配事、痛みなどもストレッサーです。

では、こうしたさまざまなストレスにさらされたとき、体内ではどのような変化がおきているのでしょうか?

ストレスを感じると、まず脳が感知。交換神経が緊張し、腎臓のそばにある副腎髄質からアドレナリンというホルモンが分泌されます。これにより心拍数や血圧が上昇し、血糖値も上昇。

喧嘩をしたとき頭にカッカと血がのぼるような感じがするのも、緊張したときドキドキするのも、アドレナリンの作用。一方で、ストレスがかかると、腎臓のそばにある副腎皮質からコルチゾールというホルモンも分泌されます。

このホルモンは糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変える際に必要で、脳の集中力を高め、体内の炎症を抑える働きがあります。しかし、ストレスがかかったときには、血圧や血糖値をあげてしまいます。

このような反応は、ストレスから体を守るために必須の働きです。ところが、ストレスが強すぎたり、長くつづくと、逆に、これらのホルモンを分泌する副腎が疲弊し、代謝が悪くなり、抵抗力も落ちていきます。

 ストレス対策には ビタミンC&植物成分を

副腎にはビタミンCが貯蔵され、コルチゾールなど副腎皮質ホルモンの合成を助けています。しかし、ストレスが過剰にかかった状態ではコルチゾールが延々とつくりつづけられ、副腎に蓄えられているビタミンCでは補いきれなくなります。

しかも、こうしたストレスホルモンをつくる際にも、分解する際にも、体内では活性酸素が暴れまわることになります。

活性酸素は細胞膜を酸化させ、細胞内の小器官を襲い、酵素の働きも邪魔します。

老化が加速するばかりか、遺伝情報を狂わせ、細胞は本来つくるべきタンパク質でないものをつくりはじめ、ガンの発生などにつながることに…。

こうしてドロドロ血液に多量に消耗しつづけるビタミンCを補いつつ、活性酸素に対抗するためには、食事でビタミンCの摂取を心がけるだけでは到底たりません。

サプリメントで効率よく、十分に補いましょう。細胞膜でも働く「脂溶性ビタミンC」を選べば、さらに安心です。

脂溶性ビタミンCのサプリメントとともに、カロテノイド、ポリフェノール、フラボノイドなど、さまざまなファイト栄養素(植物成分)なども摂取し、徹底的に活性酸素の除去を目ざすのが賢明です。

 イライラや不安感にはビタミンB群も重要

ストレスは、神経系統の働きに深く関わっているビタミンB群の消費量も増やします。
B群はエネルギー代謝に欠かせない栄養素ですが、不足すれば脳内の神経伝達物質などもつくれなくなってしまいます。その結果、集中力の低下、イライラや不安感、不眠、うつ症状などを誘発することに…。

B群のなかでもB2とB3(ナイアシン)は、ビタミンCと一緒に、活性酸素除去にも働きます。普段から、B群の確保には、十分に気をつかいたいものです。

主たるB群をしっかり補えるビタミンB群のサプリメントや、その他の各種ビタミン&ミネラルもバランスよく一緒に補える、いわゆるマルチビタミンミネラルのサプリメントなどは、ストレス時には、多めの摂取がおすすめです。

 日々の暮らしにリラックスタイムを

ストレスがかかったときに興奮する交換神経は、通常は、日中起きているときに活動が促進され、脳をはじめとする全身の活動を活発にさせます。

これに対して夜間は、副交感神経が優位に働き、全身の活動をスローダウンさせます。

仕事の合間に、ふっと手をとめて音楽を聞いたり、お茶を飲んだりするとホッと一息つけるのも、交換神経が優位な状態から、副交感神経優位の状態にスイッチが切り替わるため。

リラックスタイムを意識的につくることが、ストレスによる慢性疲労やガンなどの病気を予防するうえで欠かせない日課といえます。

クラシックなどテンポの緩やかな音楽を聴く。ティータイムは刺激の強いコーヒーなどを避け、リラックス効果のあるハーブティーをゆっくり楽しむ。アロマオイルを焚いたり、アロマオイルで脚や腕をセルフマッサージして、疲れた筋肉をほぐすこともストレス解消になりますね。

ストレスを感じているときには、食べ物も刺激の強い香辛料は極力避けたほうが安心。野菜や果物をたっぷり食べ、不足しがちなカルシウムもヨーグルトや納豆などでしっかりとり、糖質、脂質、たんぱく質のバランスがとれた食事を心がけてください。

食べた物の消化吸収を助ける酵素サプリメントの補給もおすすめです。栄養素がきちんと細胞まで送り届けられてこそ、あなたの若さも健康も維持できるのですから!

 栄養摂取と自分にあったストレス解消法を

先の東日本大震災では、約20万人が避難生活を強いられてしまいました。避難所でのストレスは想像を絶するほど大きなものだったでしょう。

東日本大震災の被災者の人に限らず、災害や事故などによる被害者や、その映像などを見たことでショックを受けた人たちは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)というストレス性の病気に陥りやすいといわれています。

強いストレスは凶暴な活性酸素を発生させるばかりか、体内の重要な栄養素を消耗し、肉体ばかりか、心や精神的な動向、感情などにも大きな影響をあたえます。

精神的にも肉体的にもボロボロにならぬよう、日頃から適切な栄養摂取を心がけるとともに、自分にあったストレス解消法を見つけたいですね。

 まとめ

  • 生活のありとあらゆることがストレスの要因ストレッサーとなるが、わたしたちのカラダは、ストレスからカラダまもる機能をもっている。

  • ストレスが強すぎたり、長くつづくと悪影響となり、カラダや心に不調を引き起こす。

  • ストレスからカラダを守るにはビタミンC、フィト栄養素(植物成分)、ビタミンB群などの栄養素が必須だが、普段の食事からは不足しがちなためサプリメント摂取がおすすめ。

  • リラックスタイムを意識的につくることを日課にし、副交感神経を優位にしてストレス解消を。


あなたが、最高の健康を手にいれ、いつもハッピーで、ありますように・・。

j-hna.org