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ドロドロ血液をサラサラに改善し、身体の内側から若々しく健康に♪

デトックスで健康美

ドロドロ血液をサラサラに♪

 あなたも、「ドロドロ血液」「サラサラ血液」という言葉を耳にしたことあるでしょう? 実はこの時期、あなたの血液は、かなりドロドロになっているはず。食事の内容に加え、季節的な要因、長引くコロナ禍でのストレスなどが大きく関与しているからです。

ドロドロ血液、サラサラ血液とは? なぜ、血液はドロドロになるの? 血液がドロドロになることで、どのような影響や症状があらわれるの? ドロドロ血液をサラサラにするにはどうすればいいの?などなど、あなたの疑問にお答えしつつ、ドロドロ血液をサラサラに改善し、身体の内側から健康&キレイになる方法を伝授します。

 ドロドロ血液、サラサラ血液とは?

ドロドロ血液をサラサラに改善するには?
 「血液ドロドロ」とか「血液サラサラ」という言葉は、血液の状態を誰にでもイメージしやすいように考えられたもの。実際の血液はサラサラの水状ではなく、トロッとした液状。そして、ドロドロというのは、さまざまな理由からその粘性が高くなっている、あるいは、血液細胞が変形して流れにくい状態になっていることをいいます。

血液は、水っぽい血漿、酸素を運ぶ赤血球、外部から侵入してくる細菌や異物などを攻撃する白血球、血液を固める血小板で構成されています。いずれもタンパク質からつくられ、血液の総量は体重の約8%。体重50㎏なら、約4リットルの血液が全身をめぐっていることになります。

血液サラサラというと、太い血管のなかを血液がサーッと流れていくイメージをするかもしれませんが、目にみえる太さの血管なら、汚れて、ドロドロ、ベタベタの血液でも普通に流れてくれます。問題は毛細血管を血液がスムーズに流れることができるかどうかです。

  髪の毛より細い毛細血管

体内に張りめぐらされた血液の通り道である血管の総延長は、約9万キロメートル。そのほとんどは髪の毛よりも細い毛細血管です。心臓から押しだされた血液は、太い血管から枝分かれしていき、この毛細血管を通じて全身の細胞に酸素や栄養素を運び、老廃物を回収しています。

心臓から送りだされる血液は、地球2周分以上の長距離を、なんと!わずか1分程度で一巡するといわれています!サラサラと流れやすい状態でなければ、困ったことになるというのは容易に想像がつくでしょう。

赤血球が柔らかさ、しなやかさを失ったり、白血球が粘度を増したり、血小板が凝集するなどが発生し、血液がドロドロ、ベタベタになると、極細の毛細血管の循環が悪くなったり、つまることになり、結果的に体にさまざまなトラブルが発生してくることになります。

 ドロドロ血液で、すべての細胞に影響が!

私たちの37.2兆個におよぶ全身の細胞に、栄養素や酸素を届けてくれているのが血液です。その血液がサラサラと血管内を流れてくれなければ、各細胞は酸素不足、栄養素不足で、正常に機能できなくなってしまいます。

当然、エネルギーづくりには支障がでるでしょうし、タンパク質合成などもまともに進まなくなってしまいます。1つ1つの細胞がまともに機能しなければ、細胞の集合体である、組織や器官、臓器も、機能低下に陥ります。

また、血液がきちんと細胞の代謝産物・老廃物を運び去ってくれなければ、各細胞は中毒をおこし、病的状態をひきおこします。細胞を養う血液の健全性が各細胞の機能状態を確定しており、ひいては私たち人間の健康を決めているといってもいいのです。

私は過去に、「血液栄養分析」を通じ、1500人以上の方の血液を観察してきました。そして、そのほとんどの人の血液の汚さ、ドロドロ度には、ただただ驚くばかりでした。とくに、若い人の血液のドロドロ度といったら!! 20代の人の血液を見る度、「この人40歳まで生きられるかな」と、つい心配になってしまうほどでした。

 ドロドロ血液で、どんな症状が?

ドロドロ血液だと、どんな症状が?

血液がドロドロだと、身体にどのような症状があらわれてくるでしょうか。代表的なものをあげてみましょう。

  1.  疲れやすくなる
  2.  肩こり、頭痛、冷え性などの要因となる
  3.  老化が早まる(肌や髪の毛のような表面上の老化はもちろん、体内の老化も加速)
  4.  生活習慣病のリスクが高まる
  5.  精神的なトラブルをかかえやすくなる
  6.  免疫力の低下
  7.  病気やケガが治りにくくなる
  8.  むくみやすくなる

など、健康上の問題が発生してくるとともに、

  9.  肌のトラブルが増える
   10.  抜け毛が多くなる

などの美容上の悪影響が、とくに目立ってきます。

 ドロドロ血液で突然死することも

ドロドロ血液を放置していると、動脈硬化の要因が増え、重要な血管をつまらせる可能性もあるので注意が必要です。何より怖いのは、たとえ30代でも突然死という最悪の事態の可能性があるということ。

動脈が硬くなり、血管が狭くなるなど、血液が流れにくくなる動脈硬化は、10代からはじまり、徐々に進行するといわれます。

20代~30代のうちは体力にまかせてムリをしがちですが、体はとても正直。40代も半ば以降になると、脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞、狭心症などで突然死するリスクが上昇し、「命は助かったけど、マヒや言語障害が残ってしまった」というケースも少なくないのです。

東洋医学では、「万病一元」(すべての病気の原因は1つ)といい、その原因は、「血液の汚れにあり」としています。血液は、身体の重要な機能であり、何らかの理由で血液サラサラ度が失われれば、生命が危険に陥るといっても過言ではないのです。

そんなに危険なドロドロ血液になってしまうのは、なぜでしょうか?その原因を探ってみましょう。

 サラサラであるべき血液が、ドロドロになってしまう原因は?

肥満・肩こり・便秘・アレルギー他、原因不明の体調不良で悩んでいる人の生血液を顕微鏡で観察すると、ビックリするほど血液が汚れているのが分かります。でも、なぜ、本来サラサラのはずの血液がそんなにドロドロになってしまうのでしょうか?

血液がドロドロになるのは、赤血球や白血球、血小板の量や質に何らかの理由でトラブルが発生し、血液が流れにくくなってしまうからです。

◆赤血球比率の上昇
水分不足、タンパク質不足などにより血液中の液体成分が減ると、血液中の赤血球の割合が多くなり、血液が流れにくくなります。

◆血液成分(特に赤血球)の変形
活性酸素により赤血球がダメージを受けると、赤血球の柔軟性が失われ、毛細血管を通り抜けることができなくなります。

◆血小板の凝集
食事の内容、水分不足や飲酒などにより、あるいは、傷ついた血管の修復のため、血小板が集まって血液の流れが停滞します。

◆白血球の粘着性の高まり
未消化物質の血液への侵入や炎症反応などがあると、白血球は粘着性を高め、血管にひっつきやすくなり流れを悪くします。

◆血液中に糖や脂質の増加
甘いスイーツや高糖質食品(ご飯やパン、麺類など)、脂肪の多い食品、ジャンクフードの食べ過ぎ、腸内環境の悪さ、リーキーガットなどにより、肝臓の処理能力を超えて糖質や脂質が血液中に増加し、ドロドロ状態をつくります。

デトックス器官の機能の低下
肝臓、腎臓、腸、肺、皮膚などのデトックス器官がうまく働いてくれないと、血液中のゴミがスムーズに処理されず、血液はドロドロに…。

◆抗酸化栄養素の不足(活性酸素の発生)
赤血球の変形、血中コレステロールの酸化、血管壁へのダメージなどにより、血液の健全性が失われ、ドロドロ血液に…。

このように、さまざまな理由で赤血球や白血球、血小板の量や質に問題が発生するわけですが、その根底には、ストレスが関わっているといっても過言ではありません。なぜストレスは血液をドロドロにしてしまうのでしょうか?

 ストレスは、あらゆる面からドロドロ血液に関与

ストレスは、あらゆる面からドロドロ血液の関与

ストレスは身体にさまざまな影響をおよぼしますが、その1つが血液への影響です。ここでいうストレスとは、不安や恐怖、緊張など精神的なことに限らず、寝不足や過労、喫煙、紫外線、食品添加物や環境汚染物質、栄養素不足や寒暖差ほか、あなたが意識することなく身体のストレス状態をつくりだしているさまざまな要因も含みます。

どのようなストレスであっても、脳がストレスを感知すると、まず自律神経系の反応で交感神経が緊張してノルアドレナリンアドレナリンが分泌されます。その後、内分泌系が反応して、副腎皮質から主としてコルチゾールというホルモンが分泌されます。

こうしたストレス応答は、ストレスから身を守るシステムなので、短時間であれば問題はありません。しかし、ストレスが長引いたり、慢性的になると、血液に対して好ましくない影響をおよぼすことになり、血液はドロドロになります。

 交感神経の緊張/アドレナリンの分泌

交感神経の緊張により、唾液、胃酸や消化酵素の分泌が減り、また、消化器官の機能低下により、タンパク質、脂質、糖質の消化に支障が出てきます。これにより、腸内には未消化物質が増加し、腐敗や発酵などが進んで腸内環境の悪化につながります。これは、間接的にはもちろん、場合によっては、直接的に血液を汚し、ドロドロ状態をつくりだします。

また、アドレナリンの分泌によって血小板は凝集するので、血液は流れにくくなります。

 ストレスホルモン、コルチゾールの分泌

コルチゾールは、血糖値を上げるホルモンです。すなわち、血液中の糖が増えるということです。血液中の糖(血糖)は厳密にコントロールされているのですが、ストレス時は、身体が危険をおかしてでも血糖を高く保とうとします。血液内に糖が増えることは、細胞にとっても血管にとっても好ましくありません。

生血液を顕微鏡で観察すると、血中に「シュガークリスタル」という糖結晶を多く確認することができます。また、血中に増えた糖をエサにする真菌類や酵母類などが増えて、血液が汚れている状態を確認することもできます。

また、コルチゾールの作用により、タンパク質の異化が優位になるのですが、このような時には血管内脱水がおこり、血液がドロドロ状態になります。

さらに、コルチゾールは、血液を凝集させます。そもそもストレス応答とは、敵と戦うか逃げるか、いずれの場合にも適応できるように身体を準備するためのものですが、敵と戦って、傷つけられたときに流血を防ぐために、血液がかたまりやすい状態がつくられるのです。

コルチゾールは、摂食行動にも影響をおよぼし、高糖質食や脂肪の多い食品、ジャンクフードを欲するようになります。これらの多食が、ストレス時の消化吸収力の低下、腸のモレやすさなどと重なり合って、血液のドロドロ状態をつくりだします。

 活性酸素が暴れまわる

ストレス時には多量の活性酸素が発生します。増加するエネルギー需要での発生はもちろん、ノルアドレナリンアドレナリンの分解時、コルチゾールの合成時や分解時には、強力な活性酸素が体内で暴れまわることになります。

活性酸素は赤血球壁にダメージをあたえ、柔軟性を失わせます。赤血球は細い毛細血管を通りぬけるために変形することができなくなり、詰まりやすくなります。さらに、活性酸素は、血液中のコレステロールをはじめとする脂質も酸化させ、ネバネバ、ドロドロ状態にします。

 デトックス(解毒/排泄)力の低下

体内には四六時中外部から異物が運び込まれています。また、細胞の働きに伴って、常に老廃物が発生しています。私たちの身体にはこれらを、分解して排泄していく機能が備わっています。しかし、ストレス時には、消化機能ばかりでなく、デトックス器官/デトックス機能も低下します。これでは、サラサラしたキレイな血液が全身を駆け巡るという状態から、ほど遠くなるばかりです。

ストレスは、あらゆる面から、血液にとって好ましくない状況をつくりだします。普段からストレスをためないよう、ストレスに対する適切なケアを心がけましょう。

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  血液中の水分が失われることでドロドロに

ストレスがあろうが、なかろうが、単純に血液中の水分が失われれば血液はドロドロになります。

たとえば、夏場は気温が上昇し、汗や吐く息などで無意識のうちに水分が失われ(不感蒸泄)、血液がドロドロになりやすくなります。小まめな水分補給が必要な所以です。

脳疾患統計によると、脳内の血管が破れて出血する脳溢血が多いのは冬場ですが、気温が上昇する夏場は、血液がドロドロになり、動脈がつまって酸素や栄養素などの供給がとまる、脳梗塞が増えます。

夏に限らず、就寝中には200㏄ (夏場は500cc) 以上(の汗をかくため、血液がドロドロになり、血管がつまりやすくなります。このため、脳梗塞や心筋梗塞は、「朝」起きやすいといわれます。

朝目覚めたら、グラス1~2杯の水(常温/人肌程度がベター)をゆっくり飲みましょう(レモンを絞り入れれば、よりベター)。

・ 1日を通じ、2リットル程度の水分をしっかりとりましょう(冷たすぎるものは避けます)。

・カフェインの含まれるコーヒーやお茶、糖分の多い市販のジュース類、炭酸飲料などは避け、良質な水やハーブティーを。

 タンパク質不足でも、血液中の水分が失われドロドロ血液に

また、タンパク質(アルブミン)不足になると、血液中のタンパク質濃度が低くなり、タンパク質濃度を高めるために血管内にある水分は追い出されます。追い出された水分は、細胞間にたまりむくみとなりますが、血管内では水分が少なくなるため、血液はドロドロに…。

タンパク質不足では、まともな赤血球、白血球も作れませんし、重要な血管も脆くなってします。毎食、良質タンパク質の確保を心がけましょう。

  実際にドロドロ血液を顕微鏡でチェックすると・・

血液ドロドロ状態、すなわち、血液汚れや血流は、特定の装置を使うことで確認することができます。血液の流れを確認するには、MC-FANという装置がありますが、血液細胞の形状や血漿の汚れなどを直接確認するには、血液栄養分析(LIVE BLOOD ANALYSIS [生血液分析])が最適です。

血液栄養分析は、一滴の血液を特殊な顕微鏡を使って10,000倍程度に拡大して、モニターに写しだされる、あなたの血液細胞の形や血漿部分の状態を観察することで健康状態をチェックしていく方法です。血液成分(とくに赤血球)の変形や、血漿の汚れ状態などをビジュアルに自分の目で確認することが可能です。

では、血液がどのような状態になっているのか、実際に顕微鏡で覗いてみましょう。

 サラサラ、キレイな血液

サラサラ、きれいな血液

丸く見えているのが、血液中の赤血球。1つ1つの赤血球が同じ大きさで、まん丸。赤血球以外の部分(血漿)はキレイな状態。このような血液は、身体中スムーズに、サラサラと流れ、酸素や栄養素を身体の隅々まで運んで、老廃物の運び出しもスムーズです。

 ドロドロ傾向の血液

ドロドロ傾向の血液

赤血球同士が団子状に重なり合い、酸素の供給、老廃物の排出もうまくいかない状態です。水分不足に加え、タンパク質や糖質の代謝に問題がでているケースが多く、健康だけど何となく、調子が悪い、エネルギー不足を感じる、冷え症やむくみ気味の人に多く見られます。

 真菌/酵母などが増え、ドロドロに

真菌/酵母などが増え、ドロドロに

赤血球は潰れた串団子のように重なりあい、その周囲には糖をエサにするイースト菌などがモヤモヤと取りまいています。血液がこのような汚れ方をするときは、頭がボーっとしたり、だるさが気になったり、肌にトラブルが起きやすくなります。スイーツ好き、高糖質食品を多く食べる人によくみられます。

 怖い血液中のゴミ、「プラーク」

怖い血液中のゴミ、「プラーク」

脂質や糖による“汚れ”は血液をドロドロにするだけでなく、血管壁にへばりついて流れを悪くし、代謝機能の低下を招きます。偏頭痛、肩こり、関節痛、冷え症、むくみなど、身体のあちこちがガタガタに。これらのゴミ、「プラーク」は時によって剥がれ落ち、血液中を流れていきます。剥がれ落ちた破片は脳の毛細血管で詰まり、脳梗塞や心筋梗塞などを起こすことも…。

 赤血球の変形

赤血球の変形

本来まん丸のはずの赤血球が変形しています。赤血球のこうした変形は、タンパク質不足でも発生しますが、活性酸素によるダメージであるケースも多くみうけられます。赤血球の細胞壁が変形すると、柔軟性が失われ、毛細血管内を流れることができなくなり、血管を詰まらせてしまいます。

 ドロドロ血液をサラサラにする食べ物や成分

血液の状態は、日々の食生活に大きく左右されます。食事の内容はもちろんですが、その食べ方によっても、血液の質は変ってきます。

 一般に血液サラサラ効果があるとされる食べ物と成分

血液サラサラ効果があるとされる食べ物と成分

健康雑誌やテレビの健康番組、サイト情報などでは、血液サラサラ効果がある食べ物や成分としては、次の7種をとり上げるケースが多いようです。

1.  魚介類 
サンマやイワシなど青魚に多く含まれるDHAやEPAは、血液の凝集を抑制し、血栓を予防。動脈硬化の予防のほか、赤血球の膜をしなやかにして、狭い毛細血管も通り抜けやすくする働きもあります。
また、貝類に含まれるタウリン(アミノ酸)にも、ドロドロ状態を改善する働きがあるとされます。

2.  納豆 
納豆に含まれる酵素、ナットウキナーゼには、血栓を溶かす作用があることが知られます。

3.  海藻類
コンブやワカメなどのヌルヌル成分であるアルギン酸は、コレステロールの吸収を抑え、体外へ排出する働きや血糖値を下げる作用があるとされます。

4.  キノコ類
キノコ類に含まれる、β-グルカンは、血糖値やコレステロール値をさげる作用が知られます。

5.  タマネギやニンニク
タマネギやニンニクなどに含まれる硫黄化合物には、コレステロール沈着を防ぎ、細胞の老化を防ぐ働きがあるとされます。

6.  お酢やレモン 
レモンやお酢に含まれるクエン酸や酢酸は、コレステロールや中性脂肪を抑える働きがあるとされ、また、血小板が必要以上に集まるのを防ぐ効果が…。

7.  日本茶、赤ワイン、日本ソバ他
緑茶、ソバ、ワインなどに含まれるポリフェノール類には、血糖値、中性脂肪を下げる作用ほか、抗酸化作用が知られます。

ここにあげた食べ物/成分には、ドロドロ血液をサラサラにする成分が含まれているので、日々の食生活にうまく取り入れていくと良いでしょう。ただ、これら食品を食べたからといって、かならずしも、あなたの血液がサラサラになるとは限りません

 サラサラ食材でドロドロ血液が改善するとは限らない

これらに含まれる特定の「サラサラ成分」を高含有しているサプリメントを継続的に摂取していれば、サラサラ効果は確認できるでしょう。たとえば、EPA/DHAやナットウキナーゼそのものを摂取することでの効果は確認されています(人によって必要量は異なります)。

でも、「サラサラ成分がふくまれる食品」を食べたからといって、そのサラサラ成分が身体に効果的に作用する保証はありません。そのような効果がでるかどうかは、人によって違うからです。

どんなに素晴らしい機能をもつ食品であっても、それを受け入れる身体の状態、すなわち、消化力や吸収力、遺伝的要因、ストレス度、疲労度、これまでの食生活を含むライフスタイルほか、さまざまな要因によって、その有効成分がきちんと吸収され、体内で活用されるかに差があるのです。

私は、「サラサラ成分が含まれる食べ物」を被験者に1週間とっていただき、血液がどのように変わるかを検証するテレビの健康番組の裏方をしていたことがあります。サラサラ成分が含まれる食材を食べつづけたかたの血液がドロドロになり、そうでないかたの血液のほうがサラサラになったという場面には、何回も、さまざまな食材で遭遇しています。
⇒ サラサラ効果のはずが、ドロドロに

つまり、「サラサラ成分がふくまれる食材」に目を向ける前に、もっと、根本的なことから改善しなければ、本当の意味で、血液サラサラ状態を手に入れることはできない、ということです。

  血液の汚れは、消化力の問題が大!

血液ドロドロの根底には消化の問題が!

血液がドロドロになる原因の根底にはストレスがありますが、そのなかでも、消化力の低下による影響はとても大きいのです。私たちが日々食事などから摂取している、タンパク質、脂質、糖質などの未消化物質は血液を汚し、ドロドロにします。血液栄養分析で確認できる血液の汚れのほとんどは、これらに由来しているといってもいいでしょう。

とくにタンパク質の消化/分解がうまくいっていない場合、赤血球同士が重なりあって、「ルロー」という、いわゆる「ドロドロ」状態をつくります。浄化・排泄器官もオーバーワークを強いられ、機能が低下。ますます血液は汚れていきます。

また、糖質は、糖結晶を血液中に増やしたり、それを餌にする真菌(カビ)やイースト菌、バクテリアなどを増やします。そればかりか、血管壁にへばりつき、「プラーク」となって、血管を脆くしたり、血液の流れを邪魔したりします。

脂質が増えれば、酸化されやすい物質が血中に増えるということですし、脂質もまた、糖質同様、血管壁にプラークとして堆積します。この「ゴミの破片」は時としてはがれ落ち、血液中を浮遊して、細い血管を詰まらせます。脳の血管でこれが引っかかれば、脳卒中ということにもなりかねません。

 「よく噛んで食べる」ことを徹底!水分をしっかりとることも…。

血液ドロドロには消化の問題が深く関係しているので、血液をキレイに保つには、とにかく、「消化」を意識することです。ストレス時には消化力が著しく低下してしまうので、なおさらです。

消化の第一段階は口の中でスタートします。とにかく、よく噛んで食べることを心がけてください。噛むというステップでつまずけば、良好な消化を望むことは難しいですし、ドロドロ血液を改善することもできません。ドロドロ血液の方でも、「よく噛む」ことを、一週間キチンと実践するだけで、血液はかなりキレイになります。

よく、「1口ごとに30回は噛む」といわれますが、30回では足りないケースもあります。理想は、口のなかの食べものがドロドロになり、つぶつぶを感じないくらいになるまで噛んでから飲みこむということです。

なお、前述のとおり、「水」を1日2リットル程度飲むようにすることも、ドロドロ血液をサラサラに改善するには大切です。ただ、食事と一緒に水分をとることは控えてください。胃液を薄め、消化力を低下させてしまいます。食事前後&食事中は、極力水分を控え、その他の時間帯、起きている間は、1時間に200ml程度の水をしっかり飲むようにするのが理想です。

 ダイジェスティブ・エンザイム(消化酵素サプリ)をサポートに

ダイジェスティブ・エンザイム(消化酵素)をうまく使う

血液ドロドロを防ぐには、よく噛んで食べる、食べる順番に気をつけるなどで、極力消化に負担をかけることなく、完全消化を目指すことが大切です。しかし、忙しい日々を過ごす人にとって、毎食それを徹底するのは、なかなか大変だと思います。

そもそも日本人は胃酸が少なく、とくにタンパク質の消化吸収に問題が出やすいといえます。また、長引くストレスで、さらに胃酸分泌低下、消化酵素分泌低下に加え、消化器官の機能低下で、消化全体に問題がでやすくなっています。そんな身体の強い味方になってくれるのが、ダイジェスティブ・エンザイム(消化酵素サプリ)です。

食事のたびにダイジェスティブ酵素をとることでタンパク質・脂質・糖質をしっかり消化できれば、血液中の汚れを減らすことにつながります。また、食間や寝る前の空腹時にもダイジェスティブ酵素サプリを摂取することで、血中の「ゴミ」を分解することも可能です。

※血液分析で確認したドロドロ血液の人に、ダイジェスティブ酵素を多めに摂っていただき、しばらく時間がたってから再度観察すると、一気にサラサラに変化した血液を確認できます。

なお、体内の酵素をしっかり働かせるため、また、ダイジェスティブ酵素の効果的な使い方などについては、動画、【酵素と酵素セラピー】を用意してありますので、ぜひ、ご視聴ください。

 サラサラ血液のためには、良質タンパク質も必須

「肉は血液をドロドロにする」と、まことしやかにいわれます。でも、必ずしもそうではありません。脂肪の多い肉や、油をつかっての調理では、確かに血液をドロドロにします。しかし、脂肪の少ないフィレ肉や脂肪部分を落とした肉を恐れる必要はありません。

理想的な血液のためには、漏れやすい腸の修復をはじめ、血液や血管の原料となる良質タンパク質をしっかりとること。動物性タンパク質は、アミノ酸バランスもよく、適量とることは血液や血管のために好ましいといえます。(もちろん食べ過ぎはNG)

ただ、日本人はタンパク質の消化が得意ではないので、消化にしっかり目を向けないと、逆にドロドロ血液の犯人になりかねません。特にストレス時には、胃酸や消化酵素の分泌や消化活動そのものが低下しますので、食べ方の工夫が大切になってきます。

調理法はもちろん、よく噛んで食べる、食べ合わせを工夫する、食べる順番を考えるなど、消化に負担をかけないことを考えるとともに、ダイジェスティブ酵素の活用がおすすめです。

なお、良質タンパク質とともに、野菜や果物の摂取を増やし、ビタミン、ミネラルをしっかり摂ることも大切です。厚労省では、1日350gを推奨していますが、それ以上を目指したいですね。ちなみに、血液づくりに必要なビタミン&ミネラルは、ビタミンB6、B12、ビタミンC、パントテン酸、葉酸、鉄、銅などです。これらが不足しないよう心がけましょう。

 自分の血液状態を知りたいあなたは…

血液栄養分析システムを導入しているのは、東京では、「赤坂溜池クリニック」。赤坂溜池クリニックは、ホリスティックの観点からの治療をすすめる都内でも数少ない統合医療クリニックですが、血液栄養分析を受けるだけでの来院も可能です。血液栄養分析をお受けになり、ぜひ、あなたのライフスタイル改善にお役立てください。
血液栄養分析のご予約は、Tel: 03-5572-7821

  まとめ

  • 太い血管であれば、ドロドロの血液でもスムーズに流れるが、毛細血管内をスムーズに流れることができるかが問題。

  • 血液がドロドロだと、疲れやすくなる、肩こり、頭痛、冷え性、老化が早まる、生活習慣病のリスクが高まる他、さまざまな、健康および美容上のトラブルが発生してくる。

  • 血液がドロドロになるのは、赤血球や白血球、血小板の量や質に何らかのトラブルが生じて、血液が流れにくくなってしまうから。

  • 慢性ストレスは、継続的な交感神経の緊張、ストレスホルモンの過剰分泌、活性酸素の発生、消化機能やデトックス機能の低下などをもたらし、その影響により、血液中の液体成分が減ったり、赤血球の柔軟性が失われたり、血小板が集まりやすくなったり、未消化物質が血中に増えたり、白血球の粘着性が高まったり、etc. etc.で、血液がドロドロ、ベタベタに…。

  • 血中に取り込まれた未消化のタンパク質や糖質、脂質などの汚れは、血液をドロドロにするだけでなく、血管壁にへばりついて流れを悪くし、細胞の働きを低下させる。

  • サラサラ食材と呼ばれる食品は多くあるが、それらに含まれるサラサラ成分が体内に吸収され、効果を発揮するかどうかは、個人個人の体質や精神状態、ライフスタイルなどにもよる。

  • 血液の状態は消化力によるので、ストレス軽減につとめることはもちろん、調理法の工夫とともに、とにかくよく噛んで食べること、食べ合わせや食べる順番に気をつけること、ダイジェスティブ酵素をうまく使うなど、消化に負担をかけず、完全消化を目指すことを重視する。

  • 1日2リットル程度の水分(カフェインや糖分が含まれない)をしっかりとるようにすることも大切。


あなたが最高の健康を手にいれ、いつもハッピーで、ありますように・・。

j-hna.org