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「1日30品目バランスよく」で栄養素は足りる?健康になれる?

1日30品目バランスよく食べれば栄養素は足りる?健康になれる?

1日30品目バランスのよい食事ですべての栄養素が摂取できるのか

オプティマルヘルス(最高の健康)のための食事を考えたい、栄養素を確保していきたい人にとって、ハードルとなる事柄を見ていきましょう。

 栄養素の摂取は食事で十分って本当?

 一時期から、「1日30品目、バランス良く」食べて、健康を維持しましょう、ということがいわれるようになってきました。

そのほかにも、日本では、「食べ物からの栄養素で十分。サプリメントは必要なし」という意識が根強いですね。

栄養士、医師、そして、栄養学者の大部分がこうした考え方のようですが、実際には、このような認識では、最高の健康を手に入れるのは、とても難しいことかもしれません。

栄養士さんは、『食品成分表』に表示されている数値を元に、推奨量を満たす献立を提案します。

このとき、食品の中に栄養成分どおりの栄養素がふくまれていると仮定して計算します。でも、果たして、その数値どおりの栄養素が実際にふくまれているのでしょうか?

 バランスのとれた食事の栄養素を分析してみると

ある医師のグループが、体調を崩している患者さんの組織中の栄養素量を調べたところ、4人に1人は、なんらかの栄養素の不足がみられたといいます。

そこで、食事内容から摂取栄養素量を計算してみたところ、ほとんど全員が推奨量を満たした、いわゆる「バランスのとれた食生活」であったそうです。

なのに、なぜ??ということで、彼らが日常食べている食品を持ちこんでもらい、成分を分析をしてみると、実際の食品には、成分表の数値よりはるかに少ないビタミン・ミネラルしかふくまれていなかったのです。

同じ100gのニンジンでも、ビタミンAを十分にふくむものもあれば、わずかしかふくまれないものもあり、その含有量差は、なんと250倍もあったとか!

また、地元のスーパーで購入した見た目も味も普通のオレンジが、ビタミンCがゼロだったとか…。ミネラルについては、さらにバラツキが激しかったといいます。

農地や農法、流通や貯蔵方法などの問題で農作物のビタミン・ミネラルの含有量は、20年前の何分の一、何十分の一といわれるほど減少の一途をたどっているのです。

これらを加熱調理・加工することでの変成や損失で、栄養素は、さらに減少。こう考えていくと、口に入れる段階で、一体どれだけの栄養素が確保できているのか…??

さらに、口に入れたからといって、すべての栄養素が消化され、体内に吸収されるわけではありません。しかも、現在のようなストレス社会では、せっかく体内にとりこまれた栄養素は、多量に消費されていきます…。

1日30品目バランスよく食べていても健康になれる保障はない

バランスよく食べていれば健康でいられる?

では、「1日30品目、バランスよく食べる」ということについては、どう考えたらいいのでしょうか。

たしかに、1日30品目食べているグループはそれ以下しか食べていないグループに比べて全般的に栄養素の摂取レベルが高いというデータはあります。

でも、ここで一つ覚えておかなければならないのは、厚生労働省のような政府機関からだされる食事のガイドラインの類は、国民全体を対象としているということ。

厚労省の仕事は、高い理想を掲げることではありません。国民全体として栄養不足の問題を発生させないこと、食の偏りによる疾病を蔓延させないことです。

1億数千人、健康への意識はバラバラですから、その人達をまとめるガイドラインを示すには、誰にでも理解しやすく、実行しやすいものでなければなりません。たしかに、「1日30品目」というのは、だれにも分かりやすいガイドラインですよね。

しかし、もしあなたがオプティマルヘルスを目指すのであれば、「1日30品目」というのは、あまりにも大ざっぱです。最善の食事のための目安には、残念ながらなりません。

同じ30品目でも、栄養価の高い食品30品目と、低い食品30品目の組み合わせでは、全体的な栄養摂取量はまったく変わってくるのです。

 「バランスよく」、よりも「絶対量」の確保が必要

「30品目をバランスよく食べましょう」というのは、30品目も食べれば、そこには当然さまざまな栄養素が、満遍なくふくまれている。だから「栄養のバランス」もとれるに決まっている・・。そんな考え方でしょうか。でも、「1日30品目」に、根拠はありません。

「栄養のバランス」という考え方は、おそらく従来の栄養学のカロリー計算から始まったものでしょう。一日に食べたものを摂取カロリーで考える時、「総カロリーに対して、糖質○○%、タンパク質△○%、脂質□○%という比率になっているのが理想」というようなことがいわれます。

これについては、確かにバランスは大切です(何が理想かは議論があるところですが・・)。でもこれは、あくまでもカロリー計算上の話。「カロリーのバランス」と「栄養のバランス」は、似ているようで、実はまったく異なるものです。

健康レベルの向上のためには、ミネラルバランスと脂肪酸バランスは、しっかり考慮する必要があります。しかしながら、それ以外の栄養素に関しては、個人個人の身体に必要な絶対量を確保する必要があるので、ほかの栄養素との比率によって摂取量が決まるわけではないのです。もちろん、何品目食べなければいけない、ということもありません。

「毎日30品目食べているから安心」でも「栄養素は足りている」わけでもありません。むしろ、品数にこだわってばかりいることで、たとえば、タンパク質の摂取不足に陥ることもあり得るのです。

ご自分の身体がどのような状況にあるかをしっかり把握した上で、その状況にあわせて栄養素の必要量をしっかり確保していくことこそが健康レベルの向上、オプティマルヘルスを目指すために必要になってくるのです。

 まとめ 

  • バランスのとれた食事をしていても、栄養素の不足がみられることは珍しくない。
  • 農作物のビタミン・ミネラルの含有量は減少の一途をたどっている。
  • 「1日30品目」は、最低限の健康(ミニマムヘルス)を維持するために全国民に向けたわかりやすい指標であり、最高の健康(オプティマルヘルス)を得るための最善の食事の目安にはならない。
  • 「バランスのよい食事」は具体性に欠ける。ミネラルや脂肪酸のバランスは重要だが、その他の栄養素はその人にとって必要な絶対量を確保する必要がある。


あなたが最高の健康を手にいれ、いつもハッピーで、ありますように・・。