
「最近、痩せにくくなった」、「肌が衰えてきた」、「疲れがとれない」――
そんな身体の変化を、“年齢のせい”で片づけていませんか?
実はその裏には、基礎代謝の低下がひそんでいるかもしれません。
本記事では、基礎代謝と老化の関係に加え、代謝を底上げして若返りをうながすカギとなる「成長ホルモン」に注目。その分泌を自然に高め、いつまでも健康で若々しいナイスボディをとりもどす方法を伝授します。
- 基礎代謝が若さを左右する理由
- 肝臓と筋肉のエネルギー消費を増やす
- 成長ホルモンが基礎代謝を底上げする
- アミノ酸の力で成長ホルモンを最大化する
- 成長ホルモンを最大限ひきだす実践テクニック
- まとめ: 成長ホルモンを味方につけて、”代謝年齢”を巻き戻す
基礎代謝が若さを左右する理由

年齢のせい?それ、基礎代謝の低下かも
「おなかがぽっこりしてきた」「肌のハリがなくなってきた」「ちょっとしたことで疲れやすい」――そんな変化を感じていませんか? その原因は、「基礎代謝の低下」にあるかもしれません。
基礎代謝とは、私たちが安静にしている間でも、呼吸をしたり体温をたもったりといった “生命を維持するための最低限のエネルギー消費”のこと。私たちの身体は、寝ていても、じっとしていても、つねにエネルギーを消費しています。その消費エネルギーの約70%を占めるのが、この「基礎代謝」です。
※正確には「基礎代謝量」と呼ばれ、1日あたりのエネルギー消費量を示します
基礎代謝が高い人ほど、運動しなくても、「痩せやすく太りにくい体質」といえます。ところが、年齢を重ねるとともに、この基礎代謝は自然と低下していきます。20代のころは、何を食べてもそれほど太らなかったのに、30代・40代で急に太りやすくなったという人が多いのは、活動量の低下以上に、「代謝力」が低下しているからといえます。
基礎代謝が低下すると、身体はどうなる?
基礎代謝が低下すると、身体にどのような影響があるかというと:
・太りやすくなる(とくにお腹まわりに脂肪がつく)
・疲れやすい、回復しにくい
・肌のターンオーバーが遅れ、くすみ・しわ・たるみが増える
・免疫力の低下、風邪をひきやすくなる
・心や脳の働きが鈍る(うつ・認知症リスクも)
このように、基礎代謝の低下は、“見た目の老化”そして、 “内臓機能や脳の老化”にも直結しているのです。
一方、基礎代謝を高めることができれば、消費エネルギーは自然と増え、余分な脂肪も落ちやすくなります。細胞の修復や再生も活性化し、肌はイキイキ、身体の内側から若返ってくるのを実感できるでしょう。
では、基礎代謝を高めるにはどうすればよいのか?
ポイントは、「肝臓」と「筋肉」、そして、それらを動かす“ホルモンスイッチ”=成長ホルモンに目をむけることです。
消費エネルギーの多い肝臓と筋肉がフルパワーで働くためには、成長ホルモンの分泌とその働きを最大化することがキーポイントとなります。
成長ホルモンを味方につけることで、内側から代謝を底上げし、若返りのスイッチを入れることが可能になるのです。
老化の3大要因、「酸化・糖化・炎症」と代謝低下の深い関係
老化を加速させる3大要因といえば、「酸化」「糖化」「慢性炎症」。私の記事をいつも読んでくれているあなたなら、エイジングケアといえば、「抗酸化・抗糖化・抗炎症」が重要であることは、ちゃんと理解されているでしょう。
では、「基礎代謝」や「成長ホルモン」とは、いったいどう関係してくるのでしょうか?
実は、基礎代謝が低下すると、酸化ストレスは増え、糖代謝は滞り、炎症も慢性化しやすくなるのです。逆に、基礎代謝が上がることは、3大老化因子に対して、“根本からの抗加齢アプローチ”になるのです。
成長ホルモンは、基礎代謝をひきあげ、細胞の修復や再生をうながし、ミトコンドリアを活性化させることで、酸化・糖化・炎症のすべてにポジティブな影響をもたらします。つまり、代謝をあげることと、酸化・糖化・炎症対策をしていくことは、表裏一体なのです。
だからこそ、「基礎代謝を底あげするホルモン=成長ホルモン」に注目することは、エイジングケアの王道アプローチになるのです。
肝臓と筋肉のエネルギー消費を増やす

私たちの身体のなかで、安静時にもっともエネルギーを消費している臓器って、知っていますか?それは、「肝臓」と「筋肉」です。したがって、基礎代謝を高めて若返りたい――そう思ったとき、まず注目すべきなのが、肝臓と筋肉なのです。
肝臓は“代謝の総合工場”
肝臓は体内の栄養素の処理・変換・解毒・合成といったさまざまな代謝活動を担っており、身体全体のエネルギー生産の中核をなす臓器です。
食事でとり込まれた栄養素はまず肝臓に送られ、ここで再構成されたうえで、全身の細胞へと届けられていきます。
もし肝臓の働きが低下したらどうなるでしょう?
肝臓内でのエネルギー消費が減るだけでなく、そこから送りだされる栄養素の供給も不十分になり、筋肉や他の臓器での代謝プロセスはスローダウン。全身の各細胞はフルパワーで働けなくなり、身体全体の基礎代謝が低下してしまいます。
肝臓の組織は、代謝回転が非常に速いことが知られます。10日ほどで細胞がいれかわる部位もあり、これを支えるために肝臓が必要とするタンパク質は1日あたり約23gともいわれます。
つまり、肝臓にしっかり働いてもらう、すなわち、基礎代謝アップをはかるためには、毎日しっかりと良質なタンパク質を確保することが重要だということです。
加えて、肝臓にはミトコンドリアが豊富に存在しており、脂肪酸の燃焼や有害物質の解毒にも関与しています。ミトコンドリアの機能が高まれば、エネルギー効率があがり、酸化ストレスも軽減されるため、老化の抑制にもつながります。
筋肉は、“エネルギー消費の最大装置”

一方、筋肉もまた、安静時のエネルギー消費に大きくかかわっています。体重の約40%を占める筋肉は、まさに“代謝の炉”ともいえる存在です。
筋肉はエネルギーを必要とする組織であると同時に、全身の糖の約70%をとり込んで処理する重要な場所。そのため、筋肉量が多いほど血糖が安定しやすく、糖化のリスクも減ります。
加齢によって筋肉量が減少していく現象は「サルコペニア」とよばれていますが、これは基礎代謝の低下にも直結します。
筋肉がおちる → 消費エネルギーが減る → 体脂肪が増える → インスリン感受性が低下する → 成長ホルモンも減る、という負のスパイラルにおちいってしまうのです。
肝臓と筋肉を活性化する「成長ホルモン」
基礎代謝を高めるには、肝臓と筋肉を活性化する必要があるわけですが、これらの働きが良くなると:
・血糖が安定し、糖化(AGEs)の進行が抑えられる
・脂質の代謝がスムーズになり、内臓脂肪や肝脂肪が減少する
・炎症性サイトカインの分泌が減り、慢性炎症が鎮まる
・ミトコンドリア活性が高まり、酸化ストレスが軽減される
つまり、「基礎代謝アップ」は、老化の三大要因を抑えることでもあるのです。
そして、その“起爆剤”となるのが、成長ホルモンです。
成長ホルモンは、肝臓に作用してIGF-1(インスリン様成長因子)を誘導し、筋肉や骨の再生を助け、脂肪分解や代謝促進を指揮します。
つまり、肝臓と筋肉という「代謝の現場」を最大限に活かすためには、その司令塔である成長ホルモンの分泌と働きを高めることが決定的に重要ということです。
成長ホルモンが基礎代謝を底上げする

肝臓と筋肉の基礎代謝を高め、身体の若返りをはかるために、忘れてはならない存在――それが、「成長ホルモン(HGH:Human Growth Hormone)」です。
成長ホルモンというと、「成長期の子どもに必要なホルモン」と思われがちですが、実際には大人にとっても極めて重要な“再生と代謝のホルモン”です。とくに、細胞の修復・再構築、脂肪の分解、筋肉や骨の維持、血糖値の安定など、まさにアンチエイジングの主役級の働きを担っているのです。
成長ホルモンの役割と分泌メカニズム
成長ホルモンは脳の下垂体前葉から分泌されます。子どもでは骨や筋肉の発達に、成人では、組織の修復・再生、脂肪代謝、免疫の調整、精神の安定など、多方面に作用します。
しかし、このホルモンの分泌量は加齢とともに大幅に減少します。20歳をピークに下がりはじめ、60代では分泌量が若年時の20~25%程度にまで低下してしまいます。
この成長ホルモンの分泌量の減少が、実は、「代謝が低下した」、「太りやすくなった」、「疲れやすくなった」、「回復が遅い」といった中年期以降の“老化実感”と強く関係しているのです。
慢性ストレスが成長ホルモンを妨げる

成長ホルモンの分泌には、睡眠や栄養状態といった生理的条件に加えて、「ストレス状態」も深くかかわっています。
ストレスを受けると、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されます。このコルチゾールは、本来は一時的なストレスに対処するための重要なホルモンですが、慢性的に高い状態がつづくと、成長ホルモンの分泌を抑制してしまうことが知られています。
とくに、強い精神的ストレスや睡眠不足、過度の疲労がつづくと、視床下部〜下垂体〜副腎系(HPA軸)の指令系統が乱れ、ホルモン分泌のタイミングや量が狂ってしまうのです。
つまり、どんなにアミノ酸や栄養素を補っても、ストレスが強すぎると成長ホルモンは分泌されにくくなり、代謝も若返りにもブレーキがかかってしまうということ。
だからこそ、「ストレスに強い(レジリエンスの高い)身体」や「リラックスできる夜の過ごしかた」は、成長ホルモンを自然に高めるための土台でもあるのです。
成長ホルモンがもたらす代謝への影響
成長ホルモンは、肝臓や筋肉の代謝機能を活性化させるキーファクターです。
肝臓では、成長ホルモンの刺激によってIGF-1(インスリン様成長因子-1)が分泌され、筋肉や骨の合成、細胞の増殖や再生が促進されます。
また、成長ホルモンには、中性脂肪の分解をうながす作用もあります。
脂肪細胞に働きかけて脂肪分解を加速させ、遊離脂肪酸を血中に放出させ、それを筋肉などのエネルギー源として使いやすくする。これによって、脂肪が燃えやすく、筋肉が維持されやすい体質へと導かれるのです。
さらに、成長ホルモンはミトコンドリアの数と機能の向上にも寄与し、細胞内エネルギーの生産効率を底上げしてくれます。これは、酸化ストレスの軽減にもつながり、結果として抗酸化的な若返り効果も発揮されることになります。
医療現場での「HGH療法」とその限界

成長ホルモンの若返り効果に注目し、皮下注射によってホルモンそのものを補う「アンチエイジング療法(HGH療法)」が一部のクリニックでおこなわれています。
この療法は、実際に筋肉量の増加、体脂肪の減少、肌のハリの回復などに効果がみられたとの報告もあります。
しかしこの方法には、高額な費用がかかるだけでなく、外からホルモンを補うことによる内因性ホルモンの低下リスク(フィードバック抑制)や、副作用の懸念もあります。
本来ホルモンは、体内で自前でつくるべきものです。体内のホルモン分泌システムを健全にたもったうえで、自力で成長ホルモンを増やすための条件を整えることのほうが、自然で安全。それに無理なくつづけることができます。
成長ホルモンを自然に増やすポイント
成長ホルモンの分泌にはさまざまな要因がからんでいますが、なかでも重要なのが、
1.深い睡眠(ノンレム睡眠)
2.特定のアミノ酸の摂取
とくに、夜間の睡眠中(就寝後2~3時間の深い眠り)に分泌がピークに達するため、良質の睡眠が、成長ホルモン分泌のカギとなります。「よく眠れていない人」は成長ホルモンが十分に分泌されず、代謝も低迷してしまいます。
また、成長ホルモンはタンパク質ですから、その原料となるアミノ酸が適切に供給されていなければ、成長ホルモンを十分量つくりだすことができません。材料となるアミノ酸不足では、どんなに睡眠の質を高めても十分な分泌は期待できないのです。
逆にいうと、就寝前に特定のアミノ酸を適切な組みあわせで摂取することで、成長ホルモンの分泌量を増やすことが可能になるということでもあります。この実践により、「10歳以上若返った実感がある」という報告も多いのです。
アミノ酸の力で成長ホルモンを最大化する

成長ホルモンの材料となるアミノ酸のなかには、その分泌自体を刺激する役割まで担っていることが研究でも明らかになっているものもあります。これらアミノ酸を上手にとりいれることで若返り効果や代謝の活性化をしっかりと実感できるようになります。
成長ホルモンの生成・分泌にかかわる代表的なアミノ酸とその活用法についてみていきましょう。
成長ホルモンの分泌を刺激するオルニチンとアルギニン
◆オルニチン:成長ホルモン刺激の主役
オルニチンは、成長ホルモンの分泌を最も強力に刺激することで知られるアミノ酸。肝機能のサポート、アンモニアの解毒、損傷組織の修復などにも重要な役割を担い、まさに「若返りを助けるアミノ酸」といえる存在です。
脂肪燃焼や筋肉合成の間接的サポートにもかかわっていて、ダイエットや疲労回復にも効果が期待されています。また、オルニチンは深い睡眠をうながす作用もあるとされ、夜間の成長ホルモン分泌を後押しする意味でも優秀な存在です。
◆アルギニン:下垂体に働きかけるアミノ酸
アルギニンは、成長ホルモンの「直接的な分泌刺激因子」として広く知られています。下垂体前葉に作用し、成長ホルモンだけでなく、インスリンやグルカゴンの分泌も調整します。
アルギニンは体内でも合成されるのですが、その前駆体はオルニチン。つまり、アルギニンがあればオルニチンもつくられ、両者は代謝的にも深く連動しているのです。
ただ、アルギニンは単独では吸収率が不安定なことがあるため、「リジン」と一緒にとるのが基本です。
※ヘルペスのある人は、アルギニンの摂取はNG
◆リジン:アルギニンの効果をひきだす“相棒”
リジンは、アルギニンと組みあわせることで成長ホルモン分泌促進効果を最大化するとされます。ある研究では、アルギニン単独ではほとんど変化がなかったのに、リジンを併用すると成長ホルモン分泌量が約10倍に増加したという報告もあります。
リジン自体もコラーゲン生成や免疫力維持にかかわっていて、美肌や疲労回復の面でも重要なアミノ酸です。
チロシンとカルニチンの相乗効果
◆チロシン:ホルモンと神経系を活性化
チロシンは、成長ホルモン分泌そのものへの直接的作用だけでなく、ホルモン全体のバランスや自律神経系を整える役割をもっています。
・甲状腺ホルモン(T3、T4)の前駆体
・ドーパミン、アドレナリンなどの神経伝達物質の原料
・抗ストレス作用、うつ・慢性疲労対策
とくにストレスが強いときや、神経の疲弊を感じるときには、チロシンの適量摂取が代謝の底あげに役立ちます。
◆カルニチン:脂肪燃焼を加速させる“実力派”
カルニチンは、厳密にはアミノ酸ではなくアミノ酸誘導体ですが、脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ「運び屋」として極めて重要です。
脂肪燃焼をスムーズに進めるためには、カルニチンが不可欠。成長ホルモンによって動員された脂肪を、「実際に燃やす」プロセスを助けてくれるのがこの物質です。
効果をひきだすには、“組み合わせ”と“バランス”
これらのアミノ酸は、それぞれ単独でもある程度の効果をもっていますが、適切な組みあわせによってはじめて真価を発揮します。
また、これらアミノ酸が体内で効果を発揮するためには、ビタミンB6、ビタミンC、マグネシウム、亜鉛などの補酵素ミネラルが不足していないことも重要です。
成長ホルモンをターゲットにしたアミノ酸ブレンドは、ただ脂肪を落とすのではなく、筋肉を守り、ハリのある、ひきしまった身体へと導くもの。若返りとシェイプアップの両方を求める人にとって、まさに理想的なアプローチになります。
成長ホルモンを最大限ひきだす実践テクニック

これまでお話ししてきたように、特定のアミノ酸は、成長ホルモンの分泌をうながし、基礎代謝を底上げするうえで欠かせない存在です。
では、そうしたアミノ酸を、「どのように」、「いつ」、「どのくらい」とれば、最大限の効果が期待できるのでしょうか?日常生活のなかで無理なくとり入れられる実践ポイントをご紹介していきましょう。
就寝前のアミノ酸摂取が効果的
成長ホルモンの分泌は、睡眠直後の深いノンレム睡眠時にピークをむかえることがわかっています。このタイミングにあわせて、アミノ酸を摂取しておくことで、成長ホルモンの分泌促進効果を最大限にひきだせます。
◆摂取のベストタイミング
・就寝の30~60分前
・空腹時(食後2~3時間以上経過している状態が望ましい)
食事の直後にアミノ酸を摂取すると、他のアミノ酸との競合やインスリン分泌による影響で、狙った効果が得られません。
どのようなアミノ酸でも、空腹時の摂取が鉄則ですが、とくに成長ホルモンの分泌の増加を狙う場合には、就寝前の空腹時に、水(または、ぬるま湯)で摂取するようにします。
サプリメントと食事の併用で効果を最大化
◆適切なアミノ酸量は?
成長ホルモンの分泌促進を目的としたアミノ酸摂取には、以下のような組みあわせが多くの研究でとりあげられています。
・アルギニン:2,000〜3,000mg
・オルニチン:500〜1,000mg
・リジン:500〜1,000mg
・チロシン:500mg前後
※ビタミンB6、ビタミンC、マグネシウムなどと一緒に摂取
※体格や年齢、活動量に応じて調整が必要です。体感を確認しながら少量からはじめるのが安心です。
市販のアミノ酸ブレンド製品やサプリメントを利用する場合も、成分の配合量や吸収性(遊離型 or ペプチド型)を、かならずチェックしましょう。
アミノ酸サプリメントは、手軽に必要な成分を補える反面、それだけに頼ってしまうと、栄養素の偏りや代謝の偏重がうまれることになります。
そこで重要なのが、日中の「食事」でもしっかりと良質なタンパク質とビタミン・ミネラルなどをとっておくことです。
◆日中に意識したい食材:
・高タンパク食品:卵、魚、大豆、鶏胸肉、ヨーグルト
・アミノ酸の代謝を助ける:緑黄色野菜(B群、C)、ナッツ類(マグネシウム、亜鉛)
・1日のなかでバランスよく、「食材+サプリメント」でアミノ酸環境を整えておくことが、夜間の代謝スイッチを最大化する秘訣です。
◆その他の注意点:
・単体のアミノ酸(またはそれをブレンドして)とる場合は、かならず、フルブレンドのアミノ酸、または、吸収力の高いホエイプロテイン・アイソレートを一緒にとるようにします。
・アミノ酸サプリメントは、単体で長期間つづけることは避けます。2週間摂取したら、2週間休むみたいな摂取法がおすすめです。
睡眠の質を高める生活習慣

アミノ酸の力を活かすには、それが働く“舞台”である睡眠の質が、なによりも大切です。睡眠が浅い・短い・途中で何度も目が覚めるといった状態では、成長ホルモンは、ほとんど分泌されません。
◆質のよい眠りのためのアドバイス
・就寝2時間前までに食事をすませる(血糖上昇・消化負担を避ける)
・スマートフォンやPC画面の使用は寝る1時間前まで
・就寝前の軽いストレッチや深呼吸、湯船につかるなど「睡眠儀式」を習慣化
・低血糖対策に、どうしても空腹感が気になる場合は、「プロテイン少量+ナッツ類」で対応
睡眠の質が高まれば、成長ホルモンの分泌も安定し、アミノ酸による代謝促進効果も格段に高まります。
下記の記事も参考にしてください。
【睡眠の質を上げるための習慣、睡眠環境、食べ物/飲み物&ストレスケア】
運動をプラスして、代謝をさらに加速
無理のない範囲での筋肉刺激(レジスタンス運動)を生活にとりいれることで、筋肉の成長が促進され、成長ホルモンの分泌もより活性化します。
・スクワットやプランクなどの自重トレーニング(週2〜3回)
・運動後のアミノ酸補給で、筋肉合成と回復を助ける
・ウォーキングなどの有酸素運動は脂肪燃焼をサポート
・アミノ酸 → 睡眠 → 成長ホルモン → 筋肉 → 代謝アップ
という「代謝の好循環」を育てていくことが、エイジレスな身体への近道です。
【身体と心/メンタルに効果的な運動の種類、適切な強度や継続時間】
まとめ: 成長ホルモンを味方につけて、”代謝年齢”を巻き戻す

「年齢とともに代謝が落ちるのは仕方がない」――そんなふうにあきらめていませんか?
たしかに、基礎代謝は20代をピークに年々少しずつ低下していきます。けれど、それは、「自然現象」ではあるものの、そのまま放置してよいものではありません。
基礎代謝が低下することで、脂肪がたまりやすくなるだけでなく、エネルギー不足、修復の遅れ、肌や筋肉の衰え、さらには酸化・糖化・慢性炎症といった老化のスピードを加速させる要因が次々と重なっていくことになります。
成長ホルモンがその流れを変えてくれる
ここまでお伝えしてきたように、基礎代謝を高めて身体を内側から若返らせるには、成長ホルモンの働きがカギをにぎっています。
- 成長ホルモンは、脂肪を分解し、筋肉や骨を守り、細胞の修復と再生をうながすホルモン。
- 睡眠中、とくに深いノンレム睡眠時にもっとも分泌される。
- 特定のアミノ酸を補うことで、その分泌を自然に高めることができる。
つまり、「アミノ酸の力を借りて、眠っている間に代謝をあげる」のが、現代的で無理のないアンチエイジング戦略なのです。
今日からできる3つのステップ
代謝年齢を若くたもつために、まずは以下の3つからはじめてみましょう:
- 毎日の食事に「良質なタンパク質と野菜」をプラスする
→ 肝臓と筋肉の働きが高まり、代謝の土台が整います。 - 就寝前のアミノ酸摂取を習慣化する
→ 空腹時を狙って、オルニチンやアルギニンを中心に。 - 眠りの質を高める工夫をする
→ 寝る前のスマホ断ち、ストレッチ、ゆったり入浴などを習慣に。
どれも、特別な道具や時間を必要としません。
「ちょっと意識して変えてみる」だけで、身体は着実に応えてくれます。
年齢を「言いわけ」にしない生きかたへ
年齢とともに変化するのは自然なこと。けれど、その変化を“衰え”にせず、「しなやかな進化」に変えていくことは、日々の習慣次第です。
基礎代謝は、あなたの身体がどれだけ元気に、効率よく、若々しく生きられるかのバロメーター。
そこに目をむけ、成長ホルモンの力をひきだすというアプローチは、これからの人生をより快適に、そして美しくたもつための“新しいスタンダード”となるでしょう。
さあ、今夜から――
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