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細胞から若返るファスティングの効果!正しいやり方、準備から復食まで

ファスティングの効果。正しいやり方、準備から復食まで

飽食の時代といわれる現代。食べ過ぎていることが健康レベルの低下を招いているとのことから、一定の期間、食を断つ「ファスティング」がヘルスコンシャス層のトレンドになりつつあります。ファスティングを実践することが健康レベルアップに数々の素晴らしい効果があることは、多くの研究で明らかになっています。

一口にファスティングといっても、さまざまな方法がありますが、今回は、「ホリスティック療法」の基本としてホリスティック栄養学ですすめる、「生ジュース・ファスティング」について伝授します。

細胞レベルから、安全、確実に若返る

ファスティング(断食)はもっとも古くから知られる、もっとも効果的なデトックス法です。血液の浄化細胞の大掃除をすることで、細胞の本来の働きをとり戻し、若返りをはかり、身体にトラブルがあれば、その治癒効果を得ようとするものです。

医療が出現するずっと前から、人は、体の具合が悪くなると本能的に食べるのをやめ、健康が回復するまで食物を断つようなことをしていました。

ファスティングにより消化という重労働から解放されると、体はそのためのエネルギーはもちろん、消化酵素づくりのための原材料やその補因子をすべて消化以外の代謝にふりむけ、体のたてなおしを急ピッチでおこなうようになります。

ファスティングの効果は、医学的に認められているとはいい難いですが、実際に、肥満、薬品中毒、関節炎、各種アレルギー、乾癬、アトピー性皮膚炎、血栓症、高血圧、心疾患、肝臓病、過敏性大腸炎、食欲異常などの疾患や症状に対するファスティングの効果を調べた研究は数多く存在します。

ファスティングにもっとも反応しやすいのが急性疾患ですが、腸疾患、アレルギー疾患、呼吸器疾患などはとくに効果がでやすいことが確認されています。逆に、慢性疾患においては効果が実感できるまでには、あるていど時間がかかることを覚悟しなければなりません。

「病気ではない」という人でも、慢性的な片頭痛、腰痛、肩こりが改善したり、肝臓が元気になることで、朝の目覚めがスッキリしたり、肌がキレイになったりと、美容・健康上のメリットを実感できます。

なぜ、ファスティングにそんな効果があるの?

一体なぜ、ファスティングによってこのような結果がもたらされるのでしょうか?

根底にある生物学的メカニズムは、まだ完全に解明されていませんが、私がファスティングの指導をはじめた30年前には分かっていなかったことが、今では、つぎつぎに明らかになってきています。

消化器官に休息をあたえることでのメリット

昌ッ菅に休息を与えることでのメリット

◆腸内環境/リーキーガットの改善
消化器官に休息をあたえるということは、そのまま腸内環境の改善につながります。腸壁を刺激つづける未消化物質がなくなるため、腸壁の修復もすすみます。腸内環境の改善&腸壁の修復により、さまざまな身体と心のトラブルの治癒効果が高まります。
リーキーガットとは 


◆未消化物質ほか“生体異物”の血液への流入がストップ
リーキーガット(腸もれ)があると、未消化物質をはじめ、さまざまな有害物質、病原菌他が腸壁の細胞間を通過して、血液内に流入します。これにより、炎症が引き起こされ、免疫細胞に負荷をかけ、肝臓や腎臓にも負担を強いることになります。ファスティングによって、こうした外部からの“生体異物”の侵入がストップすることにより余分な負担が軽減。身体や心のさまざまなトラブルが改善に向かい、疲れきった体内もよみがえります。

◆免疫力の向上
免疫細胞の60~70%が存在する「腸」は、最大の体内免疫臓器です。前述のとおり、ファスティングによって腸からの侵入物が減ることで免疫系の負担は軽減されます。

また、ファスティングをはじめると、身体は、古い、あるいは損傷した免疫細胞(白血球)の分解をすすめます。その後、新しい白血球づくりをして、本質的に免疫系全体を再生し、感染などに強い身体に…!

※Southern Californiaの研究者によると、「2日~4日のファスティングで、免疫器官は新品に生まれ変わる」とのことで、「加齢やガン治療によって免疫力が低下した人にもファスティングは効果的」としています。

◆炎症の軽減
ファスティングすることで、日々否応なしにとり込まれていた腸の刺激になる物質がなくなり、また、ファスティングが腸内細菌叢に大きな影響を与えることで、代謝の改善や炎症を軽減します。

ファスティングは、急性感染症に対する免疫系の反応に影響を与えることなく炎症を軽減し、慢性炎症性疾患(炎症性腸疾患[IBD]、心臓病、糖尿病、ガン、多発性硬化症など)を改善することが明らかになっています。

身体のデトックスがすすむ

血液を汚す要因である“生体異物”が新たに運びこまれてこないため、各器官は処理の追いつかなかった有害物質や体内で発生するさまざまな毒素の解毒/排出/排泄作業に専念できます。

また、適切にファスティングをすることで、小胞体ストレスの解消、オートファジーの活性化、アポトーシスの促進などにより、古い細胞、傷んだ細胞を壊し、(エネルギー産生工場であるミトコンドリアも活性化)、新旧交代の速度を促進。体内に病んでいる箇所があれば、自然治癒されていきます。

また、さまざまな不快なトラブルを引き起こす体内に取り込まれた生体異物や毒素は脂溶性の物質が多いため、脂肪細胞に蓄積されています。ファスティングをおこなうことで、脂肪細胞が代謝されることで、毒物も排出されるようになります。

◆オートファジーの活性化
オートファジーとは、細胞内のお掃除のことで、細胞内のダメージを受けた部品をとり除いたり、リサイクルしたりするメカニズムで、このオートファジーは、飢餓状態で活性化することが分かっています。

ヒトにおけるオートファジーに関する研究はまだ少ないのですが、最新のエビデンスでは、「2~4日間のファスティングによって、重要なオートファジーが行われる」としています(個人の代謝機能による)。なお、動物での研究では、24時間のファスティングでオートファジーは引き起こされ、そのピークは、ファスティング開始から48時間かかるとしています。

◆サーチュイン遺伝子の活性化
オートファジーと同様に、長寿遺伝子といわれるサーチュイン(とくにSIRT1とSIRT3)も、ファスティングによって活性化。これにより、インスリン反応、抗酸化防御、解糖系で、その効果を発揮します。サーチュインは、酸化ストレス攻撃を受けにくくすることにより、抗ガン作用がある可能性があります。

※老化および加齢に伴う病状の治療標的として、サーチュインとオートファジーの生物学的経路間の繋がりが注目されています。

ミトコンドリアの活性化

ファスティングでミトコンドリアの活性

ファスティングによるオートファジー/マイトファジー(ミトコンドリアに特化したオートファジー)の活性、小胞体ストレスの軽減などにより、古い(老化した)、機能不良のミトコンドリアがとり除かれ、新生が促進。全身のエネルギーレベルは高まり、疲れやすさは解消。エイジング(加齢)プロセスはスローダウンして、身体全体が細胞レベルから若返ります。

◆活性酸素の産出の軽減 (老化スピードの減速)
老化した不良ミトコンドリアは、活性酸素を多量に産出します。ファスティングにより、こうした不良ミトコンドリアを掃除するマイトファジーが活性化するとともに、サーチュインの活性化によりミトコンドリア新生が進みます。

不良ミトコンドリアが一掃され、元気なミトコンドリア数が増えることで、活性酸素の産生量は減り、DNAのダメージなども減少。結果的に、老化防止&ガンをはじめ、さまざまな疾病予防につながります。

◆代謝アップ
ミトコンドリアが活性化するということは、エネルギーの出力レベルが上昇するので、各細胞の働きは活発になります。新陳代謝も促進。肌には自然なハリが戻り、肌アレやシミ肌が改善。肌質は柔らかく滑らかに、小シワは目立たなくなったという報告も数多く寄せられます。
ミトコンドリア活性化の効果とは?


脳機能の改善、思考能力アップ

脳機能の改善、思考能力アップ

ファスティングによって、認知機能、学習力、記憶力、覚醒はすべて向上することがわかっています。ファスティングによるデトックス、抗炎症作用、ミトコンドリアの活性などが脳の機能アップに貢献していることは、容易に想像できます(脳のエネルギー消費量は、全身の臓器/器官でもっとも多いので、ミトコンドリア機能の影響は大きい)。

なお、ヒトでのメカニズムの研究は少ないのですが、ファスティングによって、BDNF(脳由来神経栄養因子)というタンパク質生産が増加することも動物実験で確認されています。

BDNFは、中枢神経系や末梢神経系の一部のニューロン(神経細胞)に作用し、今あるニューロンが維持されるようにサポートするばかりか、新しいニューロンやシナプスに分化することを促すとされています。

インスリン抵抗性の軽減(インスリン感受性の改善)

ファスティングは一時的に血糖値を下げるだけにとどまらず、血糖調整の改善効果があるとされます。

ファスティングによって、AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)が活性化するともいわれます。AMPKは細胞内のエネルギーの減少を感知し、ATP産生の促進とATPのレベルを回復させる作用があります。この効果は運動と同じで、インスリン抵抗性を解消(インスリン感受性を改善)し、血糖恒常性を改善する可能性が示唆されています。

※「インスリン抵抗性」⇒血糖が高い状態が長くつづくと、インスリンの感受性が低下し、インスリンが分泌されても、その効きが悪くなり、血糖が細胞内に取り込まれなくなる状態です。


まだ、完全にすべてのメカニズムは解明されていませんが、ファスティングにより、こうした数々の作用により、細胞レベルから若返り、心も身体もバイタリティをとり戻すことが可能になるのです。

水だけの継続的なファスティングはしない

水だけの継続的なファスティングはしない

厳密には水以外のものを一切口にしないのが断食(ファスティング)です。水だけでのファスティングは病気を急回復させるドラスティックな作用が知られます。しかし、数日間にわたる水だけのファスティングでは有害物質の血液への放出が急激なため、排泄器官に大きな負荷をかけます。

各器官へのショックを和らげるには、徐々に食事を減らしていく準備期間、さらに断食後に普通食にもどすまでに十分な期間をとる必要があり、専門の医師やベテランの指導者の元での実践が必要です。

最近、米国のヘルスコンシャス層では、事前準備や復食期間が必要な長期にわたる継続的なファスティングを避け、エネルギー制限やアンチエイジングを目的とした、断続的ファスティング(Intermittent Fasting)がトレンドになっています。日本では「プチ断食」という表現をつかうことが多いようですが、最近では英語そのまま、「インターミッテント・ファスティング」として紹介している例も増えています。

断続的ファスティングには、① 隔日ファスティング(食べる日と断食日を交互に)、② 定期的ファスティング(1週間の内、連続しない2日間だけ断食)、③ 時間制限つきファスティング(12~18時間)の3種類のやり方があります。これらのファスティング法の効果やその作用のメカニズムについては、現在多くの研究が進行しています。

このような断続的ファスティングにおいては、いずれも身体に栄養素をまったく入れない時間はさほど長くないので(最長でも1日)、ファスティング中に「水だけ」でも、問題ないでしょう。

しかし、1日を超える継続的なファスティングをする場合は、素人判断で「水だけ」のファスティングは避けるべきです。

水は確かに体内浄化には重要な要素ですが、有害物質や生体内毒素の解毒/排泄を促すため、あるいは各種代謝に不可欠な微量栄養素が含まれていないのも問題です。

そこで、誰でも簡単に、安心して実行できるファスティングとして、ホリスティック栄養学/ホリスティック療法では、主として野菜の生ジュースを使ったジュース・ファスティングをすすめています。

断続的ファスティングの場合、断食時間以外は何を食べてもいい!との思いから、健康的な食習慣からほど遠くなってしまう人も多いようです。これでは、本当の意味で健康レベルをあげていくことはできません。

生ジュースでのファスティングの場合、生ジュースに含まれる酵素をはじめ、ビタミン・ミネラル・抗酸化栄養素などが身体のバイタリティをもたらすことを実感できることもあり、ファスティング後に健康的な食習慣をつづけやすいといえるでしょう。

なお、生ジュース・ファスティングは、痩せるためのダイエットではありません。あくまでも、「ホリスティック療法」として、身体トラブルの治癒、健康のレベルアップ、ウエルネスの追及を目的としています。

生ジュース・ファスティングの実践

生ジュース・ファスティングの実践

生ジュース・ファスティングは、血液を汚す未消化物質を発生させることなく、代謝酵素の機能のために必要な微量栄養素を体内にスムーズに送り込みます。水だけのファスティングと異なり、空腹感などの辛さはほとんどなく、準備期間、復食期間も最小限で、誰でも安心して実施できます。

確実な効果のためのファスティング期間

生ジュース・ファスティングが心や身体の不調に好結果をもたらすことは臨床的に実証されており、現代医学で治らないとされる疾病にさえ驚異的な効果があったとする報告は数えきれません。

欧米でのジュース療法の一般的な期間は7日から40日間程度ですが、こうした長期ファスティングは専門家の管理下でおこなうのが鉄則です。短期間であっても、疾病を抱えている、あるいは薬を服用している場合は、生ジュース療法に詳しいホリスティック医学系の医師の指導をうけながらの実行が必須です。

とくに疾病もなく、薬の服用もしていなければ、数日間のジュース絶食であれば、自己流でも安全に実施することができます。

3日間のファスティングは、身体が毒素を排泄するのをサポートし、血液を浄化5日間のファスティングで治癒のプロセス、免疫系の再構築がはじまります。10日間のファスティングは体のトラブルを未然に防ぎ、すでに慢性的病を抱えていれば、その治癒が進みます。

最高の健康レベルを維持するため、月1度の3日間ファスティング、年1回の10日間ファスティングを定期的にご自分の健康プランに加えることで、いつまでも、若々しくエネルギッシュに過ごすことが可能になります。

あなたの身体がボロボロ状態になるまでには何年もかかっており、それをピーク時の最高状態に戻すには、それなりの時間がかかります。でも、かならず戻せると信じてください。

気分的に落ち込んだり、気分がすぐれないとき、体調が悪いと思ったときには、迷うことなく生ジュース・ファスティングを!爽快な気分、そして、身体の中から細胞が若返るのを実感していただきたいと思います。

プチ断食でも、十分に効果が

数日間のファスティングには、どうしても抵抗がある、あるいは状況的に難しいようなら、前述の断続的ファスティングを選択してもいいでしょう。その場合、ファスティング以外の時間帯にどのようなものを食べるかによって、効果に違いがでてくることを知っておいてください。

また、1週間のうち1日だけ食べものを口にせず、生ジュースのみで過ごすプチ断食でも、肝臓や消化器官に一時の休息をあたえ、デトックス効果を得られます。実際、週1回だけ生ジュース・ファスティングを習慣化するだけでも、月3日間つづけてのファスティングと同様の効果があることが確認されています。

これまでジューシングの経験がない方、ジュースを作ったことはあっても、日常生活の一部にはなっていないあなたは、まず、「生ジュースづくりのガイドライン」を良く読み、理解してください。

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細胞から生まれ変わる、せっかくのチャンスです。キチンと実行していただきたいと思います。

ファスティングをしてはいけない人

短期間であれば、基本的に誰でも簡単に、安全に実施できるのが、生ジュース・ファスティングのメリットですが、残念ながら実施すべきではない人もいます。

ファスティングをしてはいけない人もいる

低血糖症の人や現在通院中、処方薬を飲んでいる人はもちろんですが、日本のジュース・ファスティングの第一人者、石原結実先生の著書には、次の症状や状態を持った人を、「要注意」としてあげています。

・結核やがんの末期、進行した糖尿病、消耗性疾患、栄養失調などで衰弱している人
・心臓疾患、不整脈がある人
・肝不全や腎不全の人  
・妊娠中、授乳中の母親
・ステロイドホルモン剤や抗うつ剤を服用中で、中止すると危険な場合

「要注意」であるからといって、生ジュース・ファスティングは全くできないということではありません。しかし、自己判断で実行することは避け、かならず担当医、生ジュース療法に詳しい医師の判断に従うようにしてください。

家庭での生ジュース・ファスティングのやり方

体内器官を休め、体内クリーニングを目指すファスティング療法では、細胞/細胞外マトリックス/組織などにたまっている有害物質や毒素が排泄される過程で全身的な不快感、だるさ、軽い頭痛を感じる場合があります。

生体異物や毒素の蓄積が多い人ほど症状が強くでるので、はじめてファスティングするときは、最低72時間は重要な約束事のない日、ゆっくり休める日を選んでスタートするのがベストです。

ファスティング前

ファスティング実践前の2日程度は、生のフルーツや野菜だけを食べるようにします(野菜は、スムージーでも、軽く蒸してもOK)。いきなり、生ジュースだけを飲みはじめても、体調が悪くなるわけではないのですが、身体への衝撃を和らげることができます。

便秘で悩まされている方は、2、3日前からこのような食べ方をしていると、ファスティング中の便通が楽になります。

ファスティング中

生ジュース・ファスティングの定番の組みあわせ。リンゴとニンジン

ファスティング中は、1日に良質の水を最低でもグラス(200ml程度)で10杯+生ジュース+ 2杯程度のハーブティだけで過ごします。生ジュースの代わりに野菜ブロスを加えてもかまいません。

生ジュースの目安としては、1杯あたり240~360ミリリットル(増量してもOK) を1日4回飲みます。ジューサーで作った生ジュースは、そのまま飲むのが基本ですが、生ジュース3に対して水1で薄めるように指導する専門家もいます。

ファスティング中にベストなジュースとしては、1カップのぬるめのお湯に、生のレモン1個分のジュースを加えたもの(甘味料は使わない)。また、新鮮なリンゴ、ビーツ、キャベツ、ニンジン、セロリなどの生ジュースや、葉野菜のジュースが理想的。とくに緑葉野菜のジュースは毒素排泄にベストです。市販のジュースは御法度です。また、オレンジおよびトマトを使ったジュースは、ファスティング中は避けます

生ジュースづくりの大原則として、フルーツと野菜は混ぜないこと。唯一の例外がリンゴで、野菜とまぜてジュースにしてもかまいません。

生ジュース・ファスティングの定番といえば、ニンジンとリンゴの生ジュースです。ジューサーで、つくったジュースにレモンを絞り入れて飲んだり、ショウガの搾り汁を入れて飲むようにすると、飽きずにつづけられます。

前述のとおり、葉野菜を多く使ったものは、浄化作用に優れています。ファスティング時の最強レシピを参考まで、ご紹介しておきましょう。

スーパー・ファスティング
ニンジン 1.5本
セロリ 1本
カブ 1/2個(葉も一緒に)
キャベツ 3センチ幅程度
パセリ 1/4カップ
タマネギ(小)1/8個
ニンニク 1/2片

上記は、ジューサーでジュースをつくって飲んでもいいですし、良質の水で味をつけずに煮込んで、スープ(ブロス)だけ飲むようにしてもいいでしょう(具は、復食時のためにとっておく)。

ファスティング中は、極少量のナトリウムしか摂取しないため、フラフラするという人もいます。その場合は、生ジュース摂取の合間に少量の塩で味つけた上記ブロスを飲むようにするといいでしょう。

血液浄化ファスティング

血液浄化ファスティングは、グリーンドリンクを

血液浄化(Blood Purification)ファスティングでは有害物質を体外に追いだすとともに、血液細胞の最適な構造、血液の最善の機能のための栄養素を補います。

血液浄化ファスティングでも生ジュースを食事がわりにとりますが、選べる野菜が限られ、果物は一切とりません。また、一般的なジュース・ファスティングに比べ、時期的な選択、メンタル面および身体的な準備が必要になってきます。

本ファスティングの1週間前から、大量の「青汁(グリーンジュース)」をふくむ生野菜ダイエットを実践します。グリーンジュースまたはサプリメントで得るクロロフィルは、体を“プレクレンズ”して、体へのストレスを和らげてくれます。

血液浄化のためには、レモンジュース、ビートジュース、ニンジンジュース、葉野菜が最適です。また、血液浄化作用の強いクロロフィルを多くふくむ、カモジグサ(Wheatgrass)、 大麦(Barley)、アルファルファなどのジュースがすすめられます。

ファスティング中は良質の水(グラス10杯)、上記の生ジュース類およびタンポポ、ミルクシッスル、甘草根、イエロードック根、ゴボウ、レッドクローバーなどのお茶かエキスをとります。

ファスティング期間は3日間(または医師の指導による)のみ。ただし、ファスティング後最低1か月は、小麦と砂糖、さらには、高温で熱された脂肪や油を避けます。

ファスティング終了のしかたがその後の健康のカギを握る

ファスティング終了の仕方が、その後の健康のカギを握る

ファスティング終了後、普通食にもどすまでの期間を復食期間といいます。ファスティングから復食、普通食へと移行するステップはとても重要です。とくに、ファスティング期間が長ければ長いほど、復食期間も長くとる必要があります。これをうまくのりきらないと、かえってトラブルを発生する場合もあります (3日間程度のジュース・ファスティングでは、まず問題がでるようなことはありませんが…)。

日本の復食の指導は重湯からお粥としていくケースがほとんどですが、米国では酵素栄養学の観点から、最低2日間は柔らかい果物や野菜のみとし、調理したものを口にしないようにするのが基本です。

液体のみの摂取の日々から、スムージー→ドロドロ→ベタベタ食へ。やわらかいものから、多少歯ごたえのあるもの→かたいもの→固形物へと、徐々に普通食に戻します。どのような食べものでも、よく噛み、ドロドロの状態にしてから、飲み込むようにします。

我慢ガマンのファスティングで、逆にストレスをためてしまうようでは意味がありません。「体が喜んでくれている」「私はこれで若返るんだ」等など、前向きのプラスイメージを心がければ、幸せな気分で3日間のファスティングをのりきれますよ。

ファスティング時のエネマの併用  

ホリスティック療法では、ファスティング系のデトックスプログラムを実践するときには、並行してエネマをすすめます。

エネマを直訳すると“浣腸”。 浣腸というと、薬剤入りの小さなビニールみたいな容器を肛門に入れて便を出すというイメージがありますよね。でも、ここでいうエネマとは、専用のバックを使い、2リットル程度の液体を肛門から注入して大腸を洗い流す、腸内洗浄のことをいいます。

大腸や肝臓にたまった有害な物質を“洗い流す”ために、レモン水やコーヒー、カモジグサ、また、腸内細菌のバランスのために、ホエイやプロバイオティクスの液体を使います。

ファスティングをすると、体の各器官から老廃物や毒素が放出されるため、体臭が強くなったり、尿が濃くなる他、不眠、疲労感、イライラ、めまい、頭痛、不安感、体の痛み、鼻水やタンが出るなどの症状がでる人も多くいます。

こうした症状は、エネマで防げます。また、エネマを併用することでデトックスを促進し、ファスティング効果を確実なものにできるとされます。

エネマには、一定時間少量のエネマ液を大腸内に保持して肝臓と大腸の毒素の排泄を目的として行うリテンションエネマと、多量にエネマ液を注入して、ほんの数分で排出して大腸のクリーニング(洗浄)を目指す、クレンジングエネマの2種類の実施方法があります。

◆コーヒー・リテンションエネマ  

コーヒー・リテンションエネマのエネマバックとコーヒー
『All the nourishing things』サイトより

コーヒーエネマは500ミリリットル程度の液体しか使用しないので、保持するのは難しくありません。このエネマは深刻な病気や入院後、あるいは毒性物質に接触したときに効果的です。

また、ファスティングによって急激に血中に毒素が増えたときに発生する頭痛の軽減にも有効です。がん治療で有名なゲルソン療法ではコーヒーエネマが必須です。

◆レモンジュース・クレンジングエネマ  

排便をうながし、コロンクレンズにもっとも適しているエネマです。レモンエネマ用には、2リットルの少し温かい湯(浄水器をとおしたもの)のなかにレモン3個分のしぼり汁を加えます。

ミネラル補給の必要があれば、液体海藻末を2滴加えます。大腸内のpHバランスの調整もしてくれ、大腸のクリーニングが必要なときには、いつでもできます。

エネマで注意すること

  • エネマは、専用のエネマ・バックをつかいます。
  • エネマを実行中に、腸がはった感じや痙攣があるようであれば、ゆっくり進行すること、また、 37.5度程度に温めた液を使うようにします。腸に力がないようであれば23〜26℃程度にします。
  • エネマ液の種類や量、保持時間は、目的によって選択します。
  • どのようなエネマを実施するにしろ、頻繁に、あるいは長期間、継続しておこなうこと、習慣化は避けます。
  • 日本では、エネマを問題視する医師も多いようです。担当医の指示に従ってください。

ファスティング中の過ごし方⇒Q&A

ファスティングをいざ実践しようと思ったとき、あれはどうなんだろう、これは?のように、次々に疑問が浮かんでくるかもしれません。たとえば・・

  1.  仕事をしても大丈夫? 運動は?
  2.  空腹感にたえられるか心配ですが・・・
  3.  ファスティング中、生ジュース以外のおすすめの飲み物は?
  4.  なぜ、市販のジュースを使ってはいけないの?
  5.  入浴時に気をつけることは?
  6.  便秘した場合は? 下剤は使うべき?
  7.  デトックス効果を早めるサプリメントってあるの?
  8.  口寂しいときにガムを噛んでいい? タバコは?
  9.  プロテインをつかっていい?

こうしたご質問の答え/アドバイスは別の記事にまとめましたので、お読みくださいね。

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まとめ

  • ファスティング(断食)はもっとも古くから知られる、もっとも効果的なデトックス法。誰でも安全にファスティングできる「ホリスティック療法」として、生ジュース・ファスティングがすすめられる。

  • ファスティングの効果については多くの研究が行われているが、消化管に休息を与えることで、血液浄化、細胞内のクリーニングなどが進み、健康レベルの向上、老化防止、各種疾病予防、治癒の促進ほか、身体や心にさまざまなメリットをもたらしてくれる。

  • 生ジュース・ファスティングの基本は3日間だが、身体や心の状態によって、5日間、あるいは10日間のファスティングがすすめられる。こうした継続的なファスティングを実践するのが難しい場合は、1週間に1日だけ生ジュースだけで過ごす「プチ断食」でも、習慣化することで効果がえられることが分かっている。
  • ファスティング後の復食は、とても重要。2日か程度は、フルーツと野菜のみにして、柔らかいものから、徐々に固いものに移行し、普通食に戻していく。

いつまでも健康に、若々しくエネルギッシュに過ごすため、是非、ファスティングをご自身の生活習慣に組み込んでいただければと思います。

あなたが最高の健康を手に入れ、いつもハッピーで、ありますように…!